第三十話
「これ、おいしーねー! クロハネ」
「ははっ、そうか」
闇の欠片の捜索中、お腹をすかせたレヴィにリインフォースはたい焼きを買ってあげた。もぐもぐと頬を膨らませて食べている姿は、小動物を彷彿とさせていて非常に可愛らしい。
「クロハネ、大好きーっ!」
レヴィは満面の笑顔を浮かべてリインフォースに抱きつくと、その豊満なバストに顔を押し付けてぐりぐりする。その無邪気な笑顔を見ていると、なんとなくだが闇の欠片の捜索などどうでもいいように思えてくるリインフォースだった。
「……まったく、口の周りが汚れてしまっているじゃないか」
「んー……」
親に甘える子猫の様に、レヴィはリインフォースに口の周りを拭いてもらう。こうしてレヴィの世話を焼いていると、心のどこかがポカポカと暖かくなってくるようだ。
夜天の魔導書の管制人格として生まれ、ひたすら長い時間を様々な主と元を渡り歩き、最後になってやっと使えるべき主に巡り合い、そして今こうして満ち足りた時を得ている。
もしかすると、幸せというのはこんな感じなのかもしれないとリインフォースは思う。
しかし、今は闇の書の残滓の対策と逃亡しているユーディの捜索が最優先事項である。このままではいけないな、とリインフォースが気を引き締めたちょうどその時。
「ん……?」
「あーっ! ねえ、クロハネ! なんか出てきたよ?」
転送ゲートが開き、その中からゆっくりと一人の人物が姿を現した。
「あら……?」
プレシアのところに行くつもりだったのだが、どうやら転移する座標を間違えてしまったようだ。その証拠に、いきなり現れたリニスの姿を見てリインフォースもレヴィも困惑の色を隠せないようだ。
まさかリニスの闇の欠片ではないか。レヴィはのほほんとしているが、リインフォースの中に緊張が走る。
「むむっ! さては闇の欠片だな? ボクや王様の許可も得ないで、勝手に暴れて!」
「いや、ちょっと待ったレヴィ!」
たとえ闇の欠片でも、いきなり切りかかるのはまずい。もし本物だった場合は、取り返しにつかない事にもなりかねない。
「くらえーっ! 光翼斬っ!」
「えっ?」
大上段にふりかぶったバルニフィカス・スライサーより放たれた縦回転の魔力刃を、リニスは僅かに身をひねっただけでかわす。
「うそっ! よけたっ?」
間違いない。あのネコ足による独特のステップは本物だ。
「リインフォース? それにレヴィ? どういう事ですか? いきなり襲いかかってくるなんて……」
「あ、いや。これはだな……」
いつものスマイルを浮かべてはいるものの、声のトーンからしてリニスは怒っているようだ。それも結構本格的に。
「なにをっ? 悪い奴らは一刀両断、邪魔する奴は滅多斬り! そこのけそこのけ、ボクが通ーるっ!」
リニスが本物だと知っているのかいないのか、大見えを切るレヴィの姿にリインフォースは頭を抱えた。
「仕方ありませんね。どうやらレヴィにはお仕置きが必要なようです」
普段は優しいが、怒るときはとにかく怒る。それがリニスの教育方針だ。フェイトと比べてあまりに奔放すぎるレヴィには、少し灸をすえておく必要があるのかもしれない。
「やれるもんならやってみろ!」
気がついていないのかこの子は、とさらに頭を抱えるリインフォース。どうやらレヴィは闘えるのなら、自らの力を存分にふるえるのなら、相手は誰でもいいようだった。
「待ってレヴィ、それにリニスも……」
「子供の暴言や悪戯を見逃して、家庭教師を務まりません! さあ、かかってきなさいっ!」
リインフォースの制止も聞かず、リニスも戦闘体勢にはいる。
「だから待てと」
リインフォースは緊張の高まる両者の間に、強引に割ってはいった。
「えーっ? クロハネ、ずるいーっ!」
レヴィは地団太を踏むものの、二人の闘いを止めるにはこれ以外に方法がない。
「リインフォース! あなたは少しレヴィに甘すぎませんか?」
「そういうリニスこそ、レヴィには随分と甘いようだが?」
「……っ! それでも、私はレヴィにもきちんとした教育をする義務があります!」
「確かにそれはわかるが、だからといって厳しすぎるのも考えものだ。子供はもう少し自由にのびのびと育てるべきではないか?」
子供への教育方針。及び、その理論について両者は口角泡を飛ばし、激しい舌戦を繰り広げる。いずれにしても、二人にレヴィを思う気持ちがある事は変わりなく、お互いに妙な力がはいってしまうせいかこのまま議論は平行線をたどり続けた。
やがて、二人の間で一応の妥結を見た時には、待ちくたびれたレヴィが眠りについていた。
「リインフォースもなかなかやりますね」
「そういう……あなたこそ……」
レヴィのあどけない寝顔を見ていると、なんだかこうして言い争っている事がむなしくなってくる。結局、しめるべきところはきちんとしめて、後はなるべくのびのびと自由にさせようという事で話が落ち着いた。
「ボクは……強くてすごくてカッコいい、力のマテリアル! レヴィ・ザ・スラッシャー……」
一体どんな夢を見ているのか、むにゃむにゃと寝言で名乗りを上げるレヴィに、リニスとリインフォースは顔を見合わせて苦笑してしまう。
「それにしても……」
リニスはよく眠っているレヴィの頭をそっと撫でる。
「本当にフェイトにそっくりですね。お顔も髪型も……」
一応ユーノやリインフォースから説明は訊いているものの、こうして見ているとなんだか不思議な気分だ。フェイトの身体データを参考にしただけとはいえ、肌の質感や撫で心地までそっくりなのだから。
とはいえ、やはりフェイトとの相違点もある。フェイトは感情をあまりださず、こうしたスキンシップにも遠慮するように身を固くする事があった。レヴィの様にスキンシップが大好きで、無防備に抱きついたり、甘えて身を委ねたりするような事はしなかったのだ。
それが不仲だった母親との間に起因するのかどうかは、リニスにはわからなかった。それを理解するには、リニスの生はあまりも短すぎたのだ。
慈しむようにレヴィの頭を撫でていたリニスは、ゆっくりと顔をあげた。
「どこへ?」
「……やっぱり、会いに行ってきます。フェイトとアルフに」
「いや、それは……」
また、問答無用で斬られるかもしれない。リインフォースはそれを心配していた。
「……すまない。もとは私のせいで……」
「いいんですよ。どうかリインフォースもお気になさらず」
リニスは、リインフォースに優しく微笑みかけた。
「そのおかげで、私はこうして再びフェイトに会えるんですから」
はじめリニスは、フェイトやアルフに会わないでいようとした。会ってしまえばきっと、お互いにとって辛い事になるだろうから。
でも、そうではなく、きちんと向き合って幸せである事を見届けるべきだと思いなおしたのだ。大切な人を失っても、前を向いて生きていける強さがあると信じて。
「それでは、行ってきます」
「ご武運を」
「リニスっ!」
「フェイト……やっと会えました」
どうやら事前になのはやシグナムから事情を聞いていたらしく、フェイトが問答無用で斬りかかってくるような事が無くて、リニスは安心した。これでようやくまともな話が出来そうだ。
「リニス……。ほんとに、リニスなの?」
「生き返った……と、いうわけにはいきませんから、片時の夢みたいなものだと思いますが……」
とはいえ、お腹はすくし、疲れると眠りたくなるし、生きているのと全く変わらない状態ではあるが。
「間違いなく私ですよ。あなたの事も、アルフの事も、ちゃんと覚えてます」
優しく微笑みかけるリニスの表情は、フェイトの記憶の中にあるものと全く変わらなかった。
「私が消えてから、あなたになにが起きたのかも、大体……」
「リニス……。私、母さんを助けてあげられなくって……」
プレシアも自分と同じ状態で復活しているのだが、それは語らずにおくリニス。
「ごめんなさいフェイト。あなたとプレシアが本当に大変だった時に……私はなんの力にもなれませんでした……。辛い想いを……たくさんしたんですよね?」
「リニスがいなくなってから、辛い事、悲しい事、たくさんあったけど……。だけどね、今は平気なの。優しい人達がたくさんいて……。あのね、聞いて! 私、友達が出来たの!」
「お会いしましたよ。なのはさんですよね。聡明で強くて、素敵な子です」
少し、悪魔のようであったけど。まさか初対面の人間に、いきなりスターライトブレイカーを撃ってくるとは思いもよらなかったが。
「うん……。なのはに助けてもらって、学校でも友達が出来たの。それから、それから……」
「……会えない間の積もる話、私もたくさん聞きたいです……。だけど私がここに来たのは、きっと少し違う理由です」
「え……?」
「私があなたに教えた魔法、あなたに託したバルディッシュ。二人がちゃんと強くなっているか、未来に向かって成長していけているのか。私にそれを見せてもらうためです」
「……うん!」
「いい返事です。会えなかった間、どれだけ強くなったのか。思いっきり、ぶつけてきてくださいね!」
「うん……全部教えるよ。リニスが教えてくれた魔法の全て……。それから私が過ごしてきた時間! 行こう、バルディッシュ!」
『Get set!』
「リニスがくれた、闇を断ち切る閃光の刃!」
リニスが渡したころとは違い、今はカートリッジシステムが搭載され、強化されたバルディッシュ・アサルトとなった。それフェイトと共に、バルディッシュも成長しているという事だ。
「私とバルディッシュの……全力全開っ! ジェットザンバーっ!」
高密度に圧縮された巨大な魔力刃は、リニスがバルディッシュに託した『閃光の刃』の到達点の一つだ。それをフェイトがきちんと使いこなしているようで、これならリニスも一安心だ。
(でも、まだまだ甘いようですね)
相手がリニスなので油断したのか、ブレードインパルスによるスタン効果が甘い。そのおかげリニスは、フェイトが斬撃に入るころには自由を取り戻していた。
「……え?」
フェイトとバルディッシュの息のあった慣性制御効果で、これほどの大剣であっても速度を殺す事無く運用できるが、やはり攻撃の際にわずかな隙がある事は否めない。いち早くブレードインパルスのスタン効果から脱したリニスは、シールドで受け止めたジェットザンバーの力点をずらしていなす事で、フェイトの体勢を大きく崩す。
「さあ、今度はこっちの番ですよ。フェイト!」
手にしたデバイスをくるくるとまわし、魔力を高めるリニス。
「あなたに贈るこの一撃……受け止めてくださいっ!」
「……っ!」
フェイトはリニスを見上げるが、一度大きく崩れた体勢はそう簡単には立て直せない。
「プラズマセイバーっ!」
「きゃああああああっ!」
リニスが振り回した閃光の刃に飛ばされ、その先端から追撃の魔力が解き放たれる。そして、勝負は決した。
「あはは、やっぱり、リニスは凄い! 全然かなわないや」
「ですが、感じる事が出来ました。フェイト……あなたは本当に強くなった。私が教えた魔法を自分のものにして、新しい形に育てていっている。速さも切れ味も見事です」
おそらくはなのはやシグナムとの闘いで身についたものだろう。出来る事ならこれからもフェイトのそばでその成長を見ていきたいが、どうやらそれはかなわぬ願いのようだ。
「フェイト……。素晴らしい生徒を持って、私は本当に幸せです」
「リニス……」
出来る事なら、これからもリニスに色々教えてもらいたい。しかし、この現象はあくまでも一時的なものなので、このリニスも他の闇の欠片と同様に、いずれ消えてなくなってしまう。それだけが少し悲しいフェイトだった。
「リニスっ! フェイトっ!」
「ああ、アルフ。しばらくです!」
そこへアルフが駆けつけてきた。リニスに残された時間がどれだけなのか知らないが、最後になってようやく間に合ったようだ。
「リニス! ほんとに、リニス?」
「片時の夢の様なものですけどね」
たとえ夢であっても、こうして大切な人に再び巡りあえるのだから、いい夢であるのかもしれない。いずれ別れる時が来たとしても、しっかりと別れを告げられる。
「ただ、それでも今こうして話しているのは間違いなく私ですよ。あなたの事もフェイトの事も、ちゃんと覚えています」
「そう……」
この穏やかな微笑みは、まぎれもなくリニスだ。今まで会ってきたような、あやふやな存在じゃない。
「プレシアの事は、残念だった……」
「あら! あなたはプレシアに全然なつかなかったから、てっきり嫌っているものだとばかり」
「今でも好きじゃないよ。あいつがフェイトにした事、忘れるわけもない」
「アルフ……」
リニスを前にしていても、警戒しているのかフェイトを背後にかばうようにしている。思えば、小さなころからアルフがそばにいてくれて、随分と守ってもらったものだ。
「だけど……それでもあの人は、リニスのマスターだから」
「そうですね。私達使い魔の言う事を全然聞いてくれない、困った主人でしたが……。それでも私の大切なマスターでした」
「うん……」
そう納得されてしまうと、リニスも反応に困ってしまう。確かに良い母親や良いマスターであるとは言えなかったが、根は優しい人であるし、誰よりもリニスの好きな人なのだ。ちょっと色々な事があって、狂気に取りつかれてしまっただけの優しい人なのである。
「でも、安心しました。辛い事や悲しい事があっても、今は笑顔でいられるようで」
「そうだね。フェイトは今、いつも笑っているよ。優しい人達と一緒でさ。友達、たくさんできたんだよ! あったかく迎えてくれる優しい家族もいる。ああ、まだ正式な家族ではないんだけど」
その家族のところには今プレシアが向かっている。安心してフェイトを託せる相手なのか、見極めたいのだそうだ。
「昔を思い出します……。あなたはいつも、いろんな事を私に教えてくれましたよね。今日起きた事、フェイトの事、今日の天気の事……」
「ち……ちっちゃいころの話でしょ? おっきくなってからは、別にそんなでもなかったじゃん」
昔の事を引き合いに出され、僅かに頬を赤らめるアルフ。大きくなってから昔の話をされるのは、人でも動物でも変わりなく恥ずかしい事だ。
「私にとってはいつまでだって、あなたはちっちゃなアルフですよ。体が大きくなったってね」
「うう、そういうものなのかなぁ……」
「ところで、アルフ。さっきフェイトにも確認しましたが、私が教えた事はちゃんとできてますか?」
「え……?」
「家事や身の回りの事はもちろん、魔法や闘いも」
主人に仕える使い魔として、家事や身の回りの世話をするのは必須事項だ。ちなみに、これは融合型のユニゾンデバイスにも同じ事が言える。魔法戦闘も主人の身を守るため、ある意味では主人以上の戦闘力が求められる。
「う……上手く出来てるかはわからないけど……。一生懸命やってるよ」
実のところアルフは、ガサツな性格と姉御肌で勘違いされがちだが、結構家庭的だったりする。
「いろんな知り合いも増えて、練習相手もバリエーションが豊かになったしね。どれくらい強くなったか……ちょっと見てみる?」
「はい。見せてください」
「いくよ、リニスっ! うぅおおりゃあーっ!」
空中に放り投げたリニスの体が落下していく途中で背後から抱きつき、そのまま頭を下にしてきりもみ状態のまま一気に急降下する。
「ライトニングフォール!」
「なるほど、いい技です。でも……」
相手がリニスのせいか、アルフの拘束がやや甘い。両脇に込めた力を抜くと、抱きしめる両腕の間にわずかな隙間が出来、リニスはアルフの腕の中からするりと抜けだした。筋肉質で体の硬い男性には不可能だが、柔軟な女性ならではの脱出方法だった。
「さあ、いきますよアルフ! あなたの強さ、見せてください!」
巨大な光剣の先よりほとばしる魔力が、容赦なくアルフを襲う。
「スパークエンドォーッ!」
「うあああああああ〜っ!」
「ああー……やっぱりかなわない……」
「でも、頑張ったよ。アルフ」
負けておちこむアルフの頭を、フェイトは優しく撫でてあげる。その理想的な主従関係には、ちょっとリニスもうらやましくなる。
(……今日帰ったら、ちょっとプレシアに甘えてみましょうか)
そんな事を考えてしまうくらい。
「素晴らしかったですよ、アルフ。あなたは本当に強くなりました」
「リニス……」
フェイトとアルフの頭を、リニスは優しく撫でた。それはずっと昔からリニスが二人にしていた事だ。
「これでもう、思い残す事はないようですね……」
「あ……リニス。体が……!」
見るべきものは見た。そこでリニスは闇の欠片の消滅に偽装して、二人の前から転移しようと術式を走らせた。術式がゆっくりと進行するようにディレイをかけているので、二人の目にはリニスの姿が足元からゆっくりと消えているように見えているはずだ。
「そんな……! リニス!」
両の目にいっぱいの涙を浮かべ、フェイトが悲痛な叫びをあげる。こうしてやっと巡り合えたのに、ほとんど話もしないままお別れと言うのは、あまりにも悲しすぎる。
「そんな顔をしないでください、フェイト。私はただ私の大事な教え子達……。あなた達が今、元気でいるかどうか……泣いたりしてないかどうか。悲しい事があっても、それに打ち勝てる強さを持っているかどうかを見に来ただけなんです……。立派にやっているようで、とても安心しました」
もう自分がいなくても、なんの心配もない。それだけでリニスは満足だった。
二人がどれだけ強くなったのかは、先程の戦闘で全部確かめた。二人ともリニスが教えていたころよりもずっとまっすぐな瞳をしていて、魔力に満ち溢れているのだ。これなら、これから先にどんな困難が待ち受けていようとも、切り抜けていけるとリニスは確信していた。
それだけでもう、リニスは感無量なくらいなのだった。
「二人とも……少し、こちらに」
そのままリニスは、そっと二人の体を抱きしめた。
「少しさびしいですが……。もともと、一度は消えた身です」
今と未来を生きるフェイト達と、過去の記憶にすぎないリニスが、こうして触れあえただけでも奇跡の様なものだ。もともとはキリエの暴走によって引き起こされた現象だが、今となってはキリエに感謝するリニスであった。
「あなた達が強く生きていて……。今幸せだという事を知る事が出来て、本当に嬉しいです」
リニスの目から、涙があふれ出る。
「ありがとう、フェイト、アルフ……。あなた達と出会えて、あなた達と過ごせて、私は本当に幸せでした」
それは、あの日なにも言わずに去り、姿を消したリニスが、二人に伝えたかった別れの言葉。今となってはもう遅いのかもしれないが、やっと伝える事が出来た。
「あなた達の未来が、ずっとずっと幸せに彩られているように……空の向こうで祈ってます」
さよなら、ありがとう。それだけを伝えて、リニスは光の粒子になって消えた。それは闇の書の夢の中で、フェイトがアリシアと別れた時と同じだった。
「リニスッ!」
「リニス……やだよ、行っちゃやだよっ!」
本当はリニスも、このままフェイト達と一緒にいたい。自分がいなかった間の事も、色々と聞いてみたい。しかし、いつ消えてしまうかわからない身では、余計な悲しみを与えてしまうかもしれない。
(これでいいのよね……。まあ、このまま消えなくても、本局から二人の幸せを祈ればいいんだし……)
こうして、とりあえずプレシアのところへ転移するリニスであった。
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||