あとがき

 

 さて、妹がやってきた♪全三十六話、ここに完結しました。サイト開設以来から連載をはじめて実に足かけ四年あまり、今までよく書いてきたものです。

 この話のコンセプトは、いわゆる一連のオリキャラヒロインものでは、総じてKanonキャラの扱いが悪いというところからきており、個人的にそう言った話があまり好きではない事に由来しています。

 結局、ヒロインキャラの描写がバカの一つ覚えのパターンでしかなく、サブキャラやオリキャラの扱いの割には、かなり悪い扱いを受けているという点です。

 作者としては確かに自分の好きなキャラは優遇したいだろうし、オリキャラと言えば作者の分身とも子供ともいえるくらいの大切なキャラでしょう。しかし、そのオリキャラの良さを書くに当たって、肝心の原作ヒロインをないがしろにするのはどうかな、と思ったわけです。

 それじゃまるで、自分の良さをアピールするのに、他人の悪口を書くようなものじゃないか。そんな文章を読んで、本当の意味で楽しいのだろうかと、真剣に思った時期があります。正直、そう言った内容を含む作品を書く作者は、ただ自分をよく見せたいだけの性根が腐った奴なんじゃないかと思います。

 自分の考えたキャラには良い印象を与えるように努力する一方で、他人が創作したキャラには悪い印象を与えるように努力する。二次創作でそんなもの書いてどうするんだか。

 そこで本作品では、各キャラの持つ良さを最大限に引き出し、かつ私が自分で読み手となった場合に、個人的に不快と思うような表現を極限まで廃しました。そのコンセプトが良かったかどうかは、特にこれといった感想をいただく事もなかった作品でしたので、実のところさっぱりでしたが。

 

 ストーリーに関しては、自作のKanonオールエンドストーリーの後日談を、一年という期間で書くというものでした。なので、春夏秋冬のイベントを中心に構成されています。その中で祐一の女性化とか、一応やってみたかったネタは全部書きました。

 オリキャラの祐姫に関しては、性格のいいキャラなんて誰だって書けるが、いい性格のキャラはなかなか書けないと思って創作しました。そこで大変だったのが、原作ヒロインと役割分担する上で、キャラをかぶらないようにするという事でした。

 一般的なオリキャラSSに登場するオリキャラヒロインは、私から見れば原作の名雪そのまんまですから。で、作中の名雪は原作よりも劣るダメ人間に書かれるのが普通です。特にこれと言った意味もなく寝ていたり、ヤンデレ化していたりと、とにかく扱いが悪い。確かにそういう扱いにしないと作者が考えたオリキャラが目立たなくなるという事情もわからないでもありませんが、ぶっちゃけ名雪の悪口書くしか能がないのなら、二次創作としては全く意味がないものになります。なので、私はその逆を書くほうが面白いと考えました。

 その結果として、当作品での祐姫の扱いはかなり難しかったですが、話が進むにつれて北川と恋仲になったり、最後は押しかけ女房になってしまったりと、作者にも予想がつかない動きをしてくれたので満足しています。と、言っても、最後は妹全然関係なくなってしまいましたが。

 そして、これによって当作品は自分以外には、誰も書かないSSとなったわけです。その上完結した作品というのは、他に存在しません。

 

 さて、長々と書きましたが、これでおしまいにします。

 あのラストで続きを期待してる人もいるでしょうが、そう言う要望もないと思われる以上、続きを書く事はありません。

 では、お付き合い、ありがとうございました。

電光刑事バン

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