買い物帰りの商店街で、祐一は大きな買い物袋を抱えた栞と並んで歩いていた。

「栞、随分いっぱい買い物したじゃないか」

「はい、わたし普段から外を出歩かないので、時々こうやってまとめ買いをするんです」

「それにしても、そんなに買うこともないだろう」

「でもですね、グロスで買うと一個あたりの単価が安くなるんですよ」

「………………」

「それに、確実にレアをゲットするなら、やっぱり箱ごと買わないと」

 屈託のない笑顔だった。しかし祐一は、その笑顔にどうしようもない脱力感を感じるのだった。

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