ぎしっ……ぎしっ……ぎしっ……。

 軽く廊下が軋む音がゆっくりと近づいてくる。祐一の部屋の扉を少しだけ開くと、小柄な影が部屋の中に入ってくる。

「あはは〜」

 小柄な影は祐一の寝息を確かめるように顔を近づけると、低く笑い声を上げた。そして、何かを取り出そうとした小さな手を、祐一がつかんで小柄な影をベッドの中に引きずり込んだ。

「……いけない子だ……」

 その小柄な影は真琴だった。祐一は真琴を押し倒すと、くっくっく、と低く笑った。

「あ……あう……?」

 

 ぎしっ、みしっ……。

「あうっ……」

 祐一のベッドがきしむたびに真琴がせつない声を上げる。

 ぎしっ、みしっ……。

「あうっ……」

 ぎしっ、みしっ……。

「あう〜……」

 

 翌朝。

「おはよう、真琴。よく眠れたか?」

「……眠らせてくれなかったのは、誰よぅ……」

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