プレゼント
「お誕生日、おめでとう!」
「ありがとう、みんな……」
ここは水瀬家。今日は祐一の誕生日を祝うため、いつものメンバーが揃っていた。
「祐一くん、これ……」
「あゆ……」
「プレゼント。これ、ボクと秋子さんが一緒に作ったんだよ」
「ありがとう。あゆ、秋子さん」
「あう〜、祐一」
「どうした? 真琴」
「プレゼント。美汐と作ったの」
「ありがとう。真琴、美汐」
「祐一さん」
「栞」
「プレゼントです。お姉ちゃんと一緒に作ったんですよ」
「ありがとう、二人とも」
「祐一……」
「舞」
「プレゼント……。佐祐理と一緒に作った……」
「ありがとう。舞、佐祐理さん」
こうしてみんなからプレゼントをもらった祐一だったが、名雪だけ顔を赤らめてうつむいているのに気がついた。
「ところで、名雪はなにをくれるんだ?」
「あのね……」
名雪はそっと祐一の耳にささやいた。
それを聞いた祐一の顔は、見る見るうちに凍りついていく。
「祐一と一緒に作ったんだよ❤」
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